No.4は眠らない

さすらいもしないで死にたくない

Kidsの心

掃いて捨てる程いる雑魚です。
今はもうなくしてしまったKidsの心の話だよ!
ちょっとおセンチだよ!
夏休みになって仕事中でもそこら辺にKidsの姿を見かけるようになった。
彼らは例外なくはしゃいでいる。
友達同士でも兄弟でも何がそんなに楽しいのか周りの目を気にせずきゃっきゃと声を上げている。
ふと雑魚にもそんな感覚があった事を思い出した。
ちょっとした買い物で大きなスーパーに連れて行ってもらう事があると普段は見れないおもちゃコーナーやゲームコーナーに一目散に走りだし一心に見つめる。
夏であればペットコーナーにはカブトムシやクワガタが展示されていて猛烈に欲しかったが値段そこそこするのでただ眺めるだけった。
そして気が付けば親とはぐれ絶望に打ちひしがれ迷子コーナーで泣いていた。
お出かけするとほぼ毎回これ。
学習能力などない。
夏休みになると毎日のように蝉取りをした。
近所の家に蝉が集まる木があり塀をよじ登ってはおっさんに見つかり怒鳴られたがその次の日も同じ場所で蝉を取っていた。
北海道に行った時に本州にはいないクマゼミがいて感動したと同時に余りの大きさに蝉に対して若干嫌悪感を覚えた。
知り合いが田舎でカブトムシやクワガタを捕まえて来てくれた時はめちゃくちゃ喜んだ。
図鑑でしか見たことのなかったミヤマクワガタは毎日眺めていた。
海に行けば磯でヤドカリやカニを捕まえ、そこら辺に捨てられた釣り具の寄せ集めで魚を釣ったりした。
フナムシの気持ち悪さは異常。
台風が近くて波が荒れている時でもボディボードで波乗りしまくった。
波に巻き込まれてもみくちゃにされてもまた波に突っ込んでいった。
秋になればトンボが群れをなして飛んでいた。
たまにギンヤンマやオニヤンマがいて追いかけまくって追いかけまくって捕まえたのを覚えている。
一度父が百舌鳥の雛を拾ってきたことがありバードショップに引き取ってもらうまで飼っていた。
家にあるものでは餌として興味を示さず虫とか食べるんじゃね?ってなってバッタを捕まえてきたらバリバリ食べていた。
次の日から毎日虫取りに行った。
冬になるとバケツに水を貯めておき翌朝凍っていればたたき割った。
霜柱は踏みまくった。
雪が降れば泥だらけでも雪だるまを作った。
積もるようなら近くの土手にソリを持って行き何回も滑った。
毎日が新鮮だった。
目に映るすべてのものに高揚した。
理由もなく楽しかった。
あの頃のkidsの感覚を雑魚はもう持っていない。
もちろんあちこちに行って楽しいと思う気持ちはある。
ただあの頃のように全力ではないと思ってしまう。
「行き」だけではなく「帰り」を考えてしまう。
楽しいことが突然に終わりを告げて泣きわめくKidsではなく物分かりの良い大人になってしまった。
ならぬことはならぬこと。
その事にいつまでも不満を覚えたりすることなどない。
感情を理性が先回りしてダメージを最小限に抑えようとする。
そのことが悪いわけではない。
ただ少し寂しく感じてしまう。
だからはしゃいでるKidsを見たとき少し羨ましく感じた。
その事を話そうと思った矢先、熊猫は言った。
「クソガキッズうるせーwww」




日記はここで終わっている。
※熊猫については以下参照。
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